【体験談】離婚、そして住宅ローン問題。私たちが「任意売却」を選んだ話

下記は横浜市のYさん夫妻の体験をもとにしております。
プロローグ:夢のマイホームが、重荷に変わった日
数年前、私たちは横浜市内に一戸建てを買いました。
日当たりのいいリビング、子ども部屋、小さな庭。あの頃は「これで家族の暮らしが安定する」と本気で思っていました。
でも、幸せはずっとは続きませんでした。
小さなすれ違いが積み重なって、気づけば会話が減っていき、最終的に離婚を選ぶことになりました。
離婚の話を進めるほど、現実が重くのしかかりました。
「この家…どうする?」
「ローン、まだ3,000万円以上残ってる…」
離婚後、どちらかが住み続けるのは経済的に無理でした。
売却しようにも、査定額ではローンを完済できないオーバーローン。
現金で数百万円を用意しないと売れない――その事実を知ったとき、言葉が出ませんでした。
毎月やってくる返済日が、夢の象徴ではなく、ただの恐怖になっていきました。
「何とかしないと」と思いながら、何もできないまま時間だけが過ぎていきました。
1. 最初のサイン:ポストに届いた一通の「督促状」
離婚協議で心も体も削られていた頃、ついに引き落としに間に合わない月が出ました。
最初は銀行からの「引き落としができませんでした」というハガキ。
その後、機械的な自動音声の電話。
「…今月はなんとかするよ」
「…ごめん」
責め合う気力もなく、なけなしのお金をかき集めて遅れた分を払いました。
でも、一度崩れた家計は簡単に戻りません。翌月も、その次も、遅れがちに。
やがて連絡はハガキから封書に変わり、電話の口調もはっきり厳しくなりました。
「いつご入金いただけますか?」
「今後の返済計画はどうなっていますか?」
正直、怖くて電話に出られない日が増えていきました。
- 1〜2ヶ月:電話やハガキ中心。ここで相談できるとまだ間に合うことが多い
- 3〜6ヶ月:督促状が封書で届き、返済計画を強く求められる。法的手続きの準備に入るケースもある
2. 「期限の利益の喪失」:もう後戻りできない通知
ある日、郵便配達員から手渡しされたのは内容証明郵便。
差出人は銀行ではなく、保証会社でした。
中には、見慣れない言葉が並んでいました。
- 期限の利益の喪失通知
- 代位弁済完了通知
内容はこうです。
「分割返済の権利を失いました。残高3,150万円を一括で返済してください」
一括請求。
分割すら払えなかったのに、返せるはずがありません。
その紙の端にあった「競売」という文字を見た瞬間、身体が冷たくなりました。
「家が強制的に売られる」――それが、初めて現実になった瞬間でした。
- 期限の利益の喪失:住宅ローンを分割で払う権利を失うこと。残債の一括請求に移る
- 代位弁済:保証会社が銀行へ残債を立替払いし、以後の請求相手が保証会社に切り替わる
3. 絶望の中の選択肢:競売か、それとも…
私たちは夜中までスマホで検索しました。
「住宅ローン 払えない」
「一括請求 その後」
「競売 どうなる」
出てきたのは、最悪のシナリオ「競売」と、もう一つ――任意売却という言葉でした。
3-1. 調べれば調べるほど怖かった「競売」
競売は、裁判所が強制的に家を売る手続きです。
調べるほど、絶対に避けたいと思いました。
- 市場価格より安く売られやすい(5〜7割程度の可能性)
- プライバシーが守られない(情報が公開されるリスク)
- 退去が強制(こちらの都合では待ってくれない)
「こんな形で家を失うのだけは嫌だ」
そこだけは、二人で一致していました。
3-2. 一条の光だった「任意売却」
任意売却は、ローンを完済できなくても、債権者の合意を得て市場で売却する方法だと知りました。
競売と違って、
- 価格が市場に近づく可能性がある
- プライバシーが守られやすい
- 引越し時期や条件を交渉できる余地がある
- 残債の返済も現実的な形で話し合える可能性がある
「これなら…やり直せるかもしれない」
久しぶりに、“希望”という言葉が頭に浮かびました。
4. プロスパーワンに相談して、状況が動き出した
正直、自分たちだけでは限界でした。
金融機関や保証会社とのやりとりは、怖いし、言葉も難しい。精神的にも持ちません。
そこで、任意売却の相談を扱っているプロスパーワンに連絡をしました。
面談で最初に言われた言葉を、今でも覚えています。
「大変でしたね。でも、まだ打つ手はあります」
そこから、保証会社との交渉が始まり、任意売却で進めるための同意を取り付けてくれました。
私たちにとっては、ここが大きな転換点でした。
- 債権者と交渉し、任意売却の同意を得る
- 物件査定→売出価格を調整
- 通常の売却と同じように販売活動
- 買主が見つかったら条件交渉→契約
- 決済・引渡し(売却代金はローン返済へ)
- 競売手続きが進んでいた場合は取り下げ
5. 売却後の現実と、新しいスタート
売買契約、決済、引渡し。すべて終わったとき、ようやく息ができた気がしました。
競売を回避でき、市場に近い金額で売れたことで、「終わったんだ」と実感しました。
5-1. 売却代金から清算できたもの
手持ちの現金がほとんどなかった私たちにとって、これは本当に救いでした。
交渉の結果、売却代金から以下の費用を清算できました。
- 仲介手数料などの売却諸費用
- 滞納していた管理費・修繕積立金(マンションの場合)
- 滞納していた固定資産税
- 交渉次第で引越し費用の一部
「売ることすら無理だと思っていた」のに、現実に引越しまでできた。
この時点で、気持ちが少し前を向きました。
5-2. 残債との向き合い方
ただ、売れてもローンがゼロになるわけではありませんでした。
私たちの場合、約400万円の残債が残りました。
「これも一括請求されるの…?」
その不安は大きかったです。
でも結果的に、交渉の末、月々1万円程度の分割返済で合意できました。
競売になっていたら、もっと厳しい形になっていたと思います。
残債は残った。でも、返済の見通しが立ったことで、ようやく“人生を立て直せる”と思えました。
エピローグ:同じ悩みを抱える方へ
任意売却から1年。
私たちはそれぞれ別の生活をしています。顔を合わせることはほとんどありませんが、
少なくとも「家の問題」に人生を縛られる日々は終わりました。
もし、これを読んでいるあなたが当時の私たちのように悩んでいるなら、伝えたいことがあります。
1) 一人で抱え込まないでください
住宅ローンの問題は、当事者だけで抱えるには重すぎます。
2) 先送りにしないでください
時間が経つほど選択肢は狭まります。
督促状が届いた時点が、動き出す最初のタイミングでした。
3) できるだけ早く専門家に相談してください
任意売却は、不動産だけでなく法律や金融機関交渉が絡む分野です。
「誰に相談するか」で、結果が大きく変わると痛感しました。
あなたの「家」が、あなたの人生を縛る重荷になっているなら。
重荷を下ろして、もう一度歩き出す道はあります。
どうか、踏み出す勇気を忘れないでください。
まずは状況整理だけでも大丈夫です(横浜の任意売却専門)
住宅ローンの滞納や離婚に伴う売却の悩みは、早めに動くほど選択肢が広がります。
ただ、いきなり「売る」と決める必要はありません。
当社(横浜の任意売却専門不動産会社)では、まず下記を一緒に整理するところから始めています。
- 現在のローン残高/滞納状況(何ヶ月目か)
- 査定額とオーバーローンの可能性
- 競売の進行状況(通知書の有無)
- 引越し時期・生活再建の優先順位
- 売却後の残債の返済イメージ
「今、何を優先すべきか」だけでも分かると、不安はかなり軽くなります。
相談したからといって、無理に任意売却を勧めることはありません。安心してご相談ください。


